単推しだとそこまで大変ではない遠征ですが、二週間連続だとさすがに大変。先週中野サンプラザまでイベントに行っていたのはご存知の通りかと思います。
そんなイベントの余韻も冷めやらぬ次の週に推しタレントの三森すずこさんがまた舞台にご出演という事に。ただのアニメイベントであれば「先週おもしろかったから、ちょっと控えるかなぁ…」って感じなのですが、今回はなんとアニメイベントではなく、舞台での朗読劇!前回の朗読劇も最高によかった三森すずこさんですが、前回と違って放映予定もなにもありません。これは行かざるを得ません!
なにより個人的な好みですけれども、アニメに関係しない舞台は観客の年齢層が高めで落ち着いた雰囲気でじっくり演技を観劇できるのが本当に素敵なのです。ということで、連続は大変厳しかったのですが、観劇しに品川まで行ってまいりました。
この舞台、変わった構成の舞台で公演日程の前半が女性キャストのみの百合舞台、後半日程が男性キャストのみの薔薇舞台となっていまして、おそらくキャラクターも脚本もすべて同じという塩梅ではないかと思います。*1そういうこともあり、薔薇公演日程の千穐楽の16日までは感想を書くのを控えていた次第です。
当日の舞台キャストは左から…
・ヒカル先生役の長谷川愛さん
・アイドルゆうきゃす役の松田好花さん(日向坂46)
・アキラ先生役の三森すずこさん
脚本は川尻恵太さん、いままでもコメディを書いてきたそう。そして演出(監督)は堤幸彦監督。いわずとしれたあの「トリック」等コメディドラマで著名な監督さんです。
そういうこともあって、全編コメディ色強く意外と本気で笑ってしまいました。面白すぎて細かい所を忘れがちなんですが、思い出すだけでもアドリブが多くて、それらに即時に対応できる全員の凄さを実感できる舞台でした。
・なにかあるたびに日向坂をネタにいじりが入る「日向?日向なの?日向…日向…」
・珍しく本読みをトチった三森さん。「間違えた!テイク2!」コメディだからこそできる返し方ですね。
・「赤きつ緑たぬ」のテスト円盤を客席に向かって楽しそうに飛ばす三森さん。
・松田さん「老後まで2千万ためるぞーっ!」
・モリゾーとキッコロ的なものを料理した料理を出す居酒屋店員アンドリュー。
・笑顔の遺影からおもしろ顔で客席をいじらんとする三森さん。
しかしコメディとはいえ、舞台の最後のアキラ先生が亡くなる展開でしっとりとしていて思わずホロリとくるような内容に仕上がっていました。しかしそこで終わらずに逆にいままでのコメディオチに持ってきて笑いに転化するのも素晴らしい。それでいてしっとりしたいい雰囲気を損なわずにコメディ的ハッピーエンドに仕上げるあたりは脚本と演出の構成の凄さを感じずにはいられませんでした。
三森すずこさんファンにとっては「女医(白衣)の三森さん」「遺影姿の三森さん」「酔っぱらいみもちゃん」「幽霊の三森さん」が見れてよかったですよね!こんな三森さんが見ることができるのはこの舞台だけ!かもしれません。
しかしやたらと鉄矢にこだわる舞台でしたが、これやはり堤監督っぽいなぁとか思いましたね。トリックのガッツ石松みたいな感じの使われ方といえばわかるでしょうか?
しかしなぜ日清のUFOでなく赤いきつねと緑のたぬきにしたんだろう?鉄矢を使いたかったからでしょうかね?UFOなら麻世を使えたかもしれないのに!
しかし思えば先週はどん兵衛、今週は赤いきつねと緑のたぬきと即席うどんラインなのかもしれません。
*1:他の回を見ていないので断定できないのです。